簡単手抜きのボカシ肥作りに挑戦(リアルタイム)(失敗作になってしまいました。6.29記)

2002.5.18(土)

(このボカシ肥え作りは中島康甫著30坪の自給菜園を参考にさせていただきましたが、手抜きの我流ですので失敗してしまうかもしれません)

 米糠がやっと手に入ったので、早速ボカシ肥つくりに挑戦。
いつも購入していたお米屋さんが事情で売らなくなったので、他の大きな米屋さんから購入。
今までは20kg300円、今回は30kg700円。肥料にするにはちょっと辛いものがあります。


ボカシ肥え作りは昨年4回ほど挑戦して、2回成功、2回失敗といった感じです。ですから今回の成功率も半々というところだと思います。
今までの失敗の原因は、
 1回目は水分が多かったのか温度が上がらず、そのうちにウジ虫が湧いてしまったこと、
 2回目は冬だったためか、温度が上がらず発酵が進まないうちに、雨水が入って腐敗してしまったこと、
です。
温度が上がらないと、発酵が進みませんが、その原因は、
 水分が多すぎる、少なすぎる、外気温が低い、風により水分と温度が奪われる、ことなどと思います。

2002.5.18(土)

米ぬか30kg700円と油かす20kg680円
 前回はヌカ2対油かす1ぐらいの割合でしたが、今回はヌカが高価だったので半々ずつにしてみました。(材料しだいで結構アバウトにやってます。本は2対3の割合になっていました)
ジョーロで少しずつ水を加えながら手でかき混ぜていきます。
  容器(50cm径)は100円ショップで購入したものですが使いやすいです。
握るとこのように、固まる位に水の量を加減します。
(トロ箱は保温の為に必要ですが、これは食堂からもらってきました)
 この水加減が私もまだよく分かりません。指で押すとバラけるくらいが丁度いいと言いますが、ちょっと押すのか、きつく押すのかで随分水加減が変わってきます。
 ここがキーポイントで、水が少ないと途中で発酵が止まってしまい、多すぎると発酵せず腐敗するそうです。何回か試して会得するしかないと思います。
 水加減が決まったら、保温のため、発砲スチロール製のトロ箱に15cmぐらいの厚さに入れます。このときの厚さと詰め方にもポイントがあるように思います。
 厚いほうがいいのか、又、キツク詰めるほうがいいのか、まだ分かりません。今回は、15cmぐらいにして柔らかく詰めておきました。
 各々のトロ箱に布を被せて乾燥と虫が入るのを防ぎ、さらに酸素が流入できるように上下の箱を少しずらしておきました。
 今回作ったのは4箱です。風雨から防護するため、ゆるくシートで覆いました。好気性発酵ですので完全密閉は出来ません。
 あとは、2〜3日後に温度が50℃ぐらいに上がればいいのですがどうなりますかお楽しみ。うまくいけば1週間から2週間で出来上がりです。

2002.5.21(火)

 朝、指を差し込んでみたら温かかったので発酵が始まったことがわかりました。
 夕方、47度になっていました。全面にうっすらと白いカビのようなものができていて発酵が順調に進んでいるものと思われます。

 自給菜園の本によると、最高60度前後まで発熱し、45から60度ぐらいの温度があればOK。雑菌は50度前後で死滅するとのことです。
2002.5.22(水)

 朝、温度が34度に低下し、発酵が止まっていました。
パサパサした感じでなので水分不足と判断、急遽水を多めに加え撹拌してみました。

 夕方、温度が52.4度になっていて一安心、湯気もたっていていい感じです。白いカビのような物はありませんでしたが、ないほうがいいのかどうかよく分かりません。
2002.5.23(水)

 朝、58度に上昇してました。湯気がホカホカとしていい感じでした。
 夕方、53度に低下していて、表面がひび割れていました。この現象は一番上の箱のみで重なっている下の箱はひび割れていません。原因は湯気が逃げて乾燥しているためと判断し、空気穴を残してビニールで覆いました。
2002.5.25(土)

 23日にいちど53度に低下しましたが、きょうは再び57度に上がっていました。
 乾燥防止にビニールで覆いをしたのが良かったのかもしれません。
 白いカビはすでに消えています。別の本によると発酵初期にでるもので発酵が進んで高温になると消えるということでした。
 好気性発酵は、最初にカビ(糸状菌)が繁殖し、次が高温で発酵する放線菌、最後が細菌(バクテリア)という順序だそうです。(「家庭で作る生ゴミ堆肥」による)
 52度で順調です。 2002.5.26(日)

 高温発酵が終わって、これから少しずつ温度が下げってくるはずです。
発酵温度60度 2002.5.28(火)夜

 約60度になっていました。まだまだ高温発酵は終わっていないようです。端の方が白くなっていますが、これはカビではなく発酵が進んで白くなったものです。

2002.5.29(水) 夜

 60.7度ありました。温度が上がってから1週間程度で下がるそうですのでもうそろそろだと思います。発酵済みのところが白く変色しています。
 
2002.6.2(日)

 いつも温度を測っていた一番上の箱の状態です。
部分的に白あるいは灰色に変色していました。
 もう少しこのまま発酵させたかったのですが、トマトやナスの追肥(元肥)をしなければならないので、完全なものではないのですが使うことにしました。
 ボカシ作りは残りの3箱で続けます。(アバウトですみません)
2002.6.2(日)

 残り3箱の温度です。ちょっと発酵が遅れているようなので水を少し加えて撹拌しておきました。

2002.6.9(日)

 残った3箱のいずれも発酵が思わしくない(水気が多い)ので急遽ヌカを追加。(これでヌカ2、油かす1の割合になりました)
2002.6.9(日)

 空いている箱を使って、ヌカ2対油かす1の割合で新らしく追加しました。この割合は以前に作ったボカシと同じです。
2002.6.16(日)

 一番上の箱が先週の大雨で水が入ってしまったのでヌカを追加し水分を調整しました。その他の箱も厚さが10cm程度と薄かったのでヌカを入れて増量し15cmにしました。
2002.6.22(土)

一番上の箱の状態です。
少しだけ発酵が完了していますが、全体が発酵していません。もう一度撹拌して空気を入れてみました。
2002.6.29(土)

 プロセスとしては失敗の連続でしたが、どうにかこうにかボカシ肥えが完成しました。
 茶色だったものが灰色になり、完全に違う形態(灰色の固まりあるいは粉)になっています。このようになると虫も寄ってきません。
 微生物がいっぱいなので直射日光に当てず、湿っけないようにして保存しておきます。
失敗の原因について考えられることはいくつかありますが、

1 当初、ヌカと油かすを半々にしたこと。油かすはあまり水分を保持できないような感じで、ヌカと油かすの割合によって水分の保有率?が違うような思います。(ヌカを倍ぐらいにしたほうが良い)
2 水気が少なすぎて、すぐ発酵が止まってしまったこと。
3 15cmの厚さが適量のところ、実測10cm以下だったことで高温の維持が出来なかったこと。
4 途中、雨により浸水してしまったこと。
などです。
これらの反省点を踏まえ、次回はもっとスマートなボカシ肥えつくりの結果を載せたいと思っています。

注: 30坪の自給菜園の本には、発酵促進剤、魚粉、その他の材料もいろいろ使われていて、もっと詳しい(完全な)作成方法が記述されていますので参考にされるといいと思います。 

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